そもそもSMS(ショートメッセージ)とは

SMSはShort Message Service(ショートメッセージサービス)の略です。
携帯電話番号を宛先としてテキストメッセージを送信できるサービスです。

※SMSは携帯電話に標準搭載されている機能で、相手の『携帯電話番号』がわかれば送信することができます。

最近では企業から顧客への連絡にもSMSが使われています。
企業からSMSを送信する場合は携帯電話からではなく、法人向けに提供されている「SMS送信サービス」を利用することで、WEBの管理画面から複数の顧客へ一斉にSMSを送信できます。

SMS送信サービスを導入するメリット4つ

企業でSMSによる連絡が注目される理由は、SMSの持つ特徴が顧客への連絡に適しているためと考えられます。

SMS連絡を導入するメリットを紹介します。

【1】到達率が高く、開封率が高い

SMSの到達率は90%以上あり、開封率もメールに比べると高いと言われています。

開封率が高い理由としては、

SMSは受信するとポップアップで通知が出るので、目に付きやすいため確認されやすい。

メールやLINEの場合、メルマガや宣伝などを大量に受信して見落としてしまうことがありますが、SMSは大量に受信することなく、見落とす可能性が低い

ことがあげられます。

【2】本人に直接届く

SMSの宛先は「携帯電話番号」です。

お知らせを確認してもらいたい本人に確実に届きます。

携帯電話1台につき、1つしか携帯番号は発行されず、契約時には携帯キャリアにて本人確認の審査があるため、
本人しかメッセージを確認できない
という特徴を活かして、サービス登録時の本人認証にも利用されています。

【3】複数の顧客に一斉に連絡できる

携帯電話端末からSMSを送信することができますが、1通、1通、宛先、内容を入力して送信する必要があり、送信先が複数の場合は時間がかかります。

しかし、SMS送信サービスを利用すれば、管理画面から宛先のCSVをアップロードして複数の顧客に一斉にSMSを送信できるのです。

会員などへ一斉に連絡したい場合はこの機能が必須となります。

【4】コスト削減になる

SMSの送信費用は1通数円~数十円と安く、はがき、封書(ダイレクトメール)の代わりに利用し、郵送コストの削減に繋げている企業もあります。

また、ハガキや手紙はデザイン、印刷、発送と準備に時間がかかりますが、SMSは送信先の携帯電話番号と、送信内容があれば即時送信で相手に届くため、スピーディーに相手に届けることが出来ます。

電話では連絡が取れない顧客への連絡コスト削減で導入をしている企業もあります。

電話の場合、相手が出ないと何度も電話をかける必要があり、通信コストの増加、電話連絡をおこなう人の人件費も増えてしまいます。

SMSは確認されやすいため、ほぼ1回の送信で顧客に連絡をとることができます。

SMSは1通数十円、送信に時間もかからないため、コスト削減につながります。

また、テキストで送信できるため、電話よりも正確に内容を伝えることも可能になります。

こんなことで困っている場合は

「電話をしても出てもらえない…」

「何度も時間や日を変えて電話連絡をしている」

「メールで連絡したが反応がない…。見てもらえているのか」

「DMの発送コストを削減したい」

「メールで送っても反応が少ない」

SMSで連絡したほうが効果が高いかもしれません。

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SMS送信サービスのデメリットと注意点5つ

SMSサービス導入前に知っておきたい、SMS送信サービスのデメリットと注意点を紹介します。導入前にチェックしておきましょう。

デメリット、注意点は5つ

①送信費用がかかる

②テキスト送信しかできない

③顧客の電話番号が必要

④一部端末には届かないことがある

⑤広告や宣伝目的の送信には事前同意が必要

です。5つを確認していきます。

【1】送信費用がかかる

SMS送信サービスの利用には料金がかかります。

法人向けのSMS送信サービスは下記の料金が発生します。

初期導入費用

月額費用

1通ごとの送信費用

利用する会社により料金の差異はありますが、導入前に確認しておきましょう。

送信費用はかかりますが、連絡にかかっている時間、人件費、郵送費用、ハガキ印刷準備にかかる費用など、総合的に考えればSMS送信サービスを利用する方がコスト削減に繋がる場合もあります。

【2】テキスト送信しかできない

SMSはテキストを送信するサービスです。

メールのように画像やPDFファイル、動画を添付して送ることはできません。

しかし、SMS本文内にWEBサイトのULRを記載して送ることはできます。

キャンペーン案内でクーポンなどを送りたい場合は自社のサイトに誘導するようにしましょう。

「WEBサイトは作れないから使えないかな…」

と思われている方もいると思いますが、SMS送信サービス会社の中には、管理画面から誘導先となる簡易WEBサイト(クーポン画像や動画などを載せたサイト)を作成できる機能を提供している会社もあります。

WEBページと合わせた案内ができるようになると、ご案内の幅が広がりますね。

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【3】顧客の電話番号が必要

SMSを送信する場合、宛先として携帯電話番号が必要となります。

あらかじめ、送信先の電話番号を用意しておく必要があります。

【4】一部端末には届かないことがある

SMSは携帯端末に標準搭載されている機能であると説明しました。

しかし、格安SIMのプランでSMSを利用できるようにしていない、ユーザーが受信拒否設定をしているなどの理由で顧客に届かないこともあります。

また、海外網を利用したSMS送信サービスを利用した場合、キャリアでブロックされて届かない可能性もあります。

【5】広告や宣伝目的の送信には事前同意が必要

宣伝や販促でSMSを利用する場合は特定電子メール法の規制対象となるため、事前に顧客の同意が必要になります。

どのような目的のSMSを配信するかを伝えるようにしましょう。

しかし、全てのSMSが特定電子メール法に該当するわけではありません。

広告、宣伝する内容を含まない支払案内、訪問日時や予約のリマインド連絡などを送る場合は同意は必要ありません

SMSでの連絡って効果があるの?他社の事例を見てみよう

SMSでの連絡は効果があると言われているけど…実際どうなの?

効果あるの?確認してもらえるの?と疑問に思う方もいると思います。

実際に利用してる企業での効果などについては、SMS送信サービス業者のホームページに掲載されているので、導入前の参考に確認しておきましょう。

自社と同じ、近しい業種、同じような利用方法の事例を参考にするとイメージもつきやすくなります。

社名なしで、事例として出している会社と、利用企業の社名を公開して事例を出している会社もあるので、比較の際はチェックしてみてください。

社名公開している事例のほうが、より信頼できる情報と言えるでしょう。

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API、WEBの管理画面どちらで利用したいのかを決める

SMS送信サービスは大きく分けて2種類あります。

API連携でシステムから自動送信、自社で利用中の顧客管理システム等にAPIを組み込んで送信

②SMS送信サービス業者が提供する管理画面(WEBブラウザ)から送信するもの

どちらを利用するのかで、探すサービスも変わってくるため、決めておきましょう。

【1】APIでの利用1

自動でSMSを送信したい場合は『API連携』が必須となります。

自動送信の例としてSMSによる「本人認証」があげられます。

サービス利用登録時に携帯番号と利用者を紐づけて、登録時に携帯電話番号に認証コードを記載したSMSを送信。

認証コードを入力して会員登録を完了とすることで、不正なアクセス等の防止や、支払が発生する際の本人確認、IDやパスワード忘れの際の本人認証などにも利用されています。

【1】APIでの利用2

現在利用中の顧客管理システムなど自社で開発したシステムなどからSMSを送信したい場合はAPIで組み込むことでSMS送信機能を追加して、自社システムからSMSを送信できるようになります。

【3】WEBブラウザの管理画面での利用

WEBブラウザの管理画面は簡単に利用開始できるのが特徴です。

ネット環境とパソコン(WEBブラウザ)があれば、すぐに利用開始できます。

ご利用例として

料金の督促通知

予約の確認(リマインド通知)

書類不備、契約更新の案内

社員やアルバイト、派遣スタッフへの業務連絡

学生や保護者への一斉連絡

採用に関わる連絡(面接、説明会のリマインドなど)

会員へのプロモーション、キャンペーン

来店顧客へのフォローアップ

定期健診や車検など定期的な連絡

アンケートサイトの案内

商品の発送完了、仕上がり、入荷案内

などがあります。

サービスを選ぶ際のチェックポイント4つ

サービスを選ぶ際のポイントは4つ

①到達率を確認!送信経路により到達率が異なる

②料金はどのくらい?

③必要な機能はそろっていますか?機能をチェック

④導入時、導入後のサポートがあるのか?

です。4つのチェックポイントを確認していきましょう。

【1】到達率を確認!送信経路により到達率が異なる

送りたい情報はどんなものでしょうか?

必ず確認してもらいたい重要なものであれば、『到達率』の高いほうを選びましょう。

SMSの送信経路は2つあります。

「国内」と「海外」を経由するもので、到達率が異なっています。

国内直収送信

国内直収とは日本国内の携帯キャリア会社(ドコモ、au、ソフトバンク等)と直接接続してSMSを送信できるため、高い到達率(99%以上とも言われています)で送信できます。

国内の携帯キャリアの携帯を持つユーザーにSMSを送るのであれば、国内直収で送信できるサービスを選びましょう。

海外網

海外網で送信されたSMSは携帯キャリアのフィルター等により相手に届かないことがあり、 国内直収に比べると低い到達率となっています。

海外網を利用したサービスのほうが送信費用が安くすみますが、確実に相手に届けたいのであれば、国内直収がいいでしょう。

【2】料金はどのくらい?

SMS送信サービスの利用には料金がかかります。

料金としてかかかる費用としては、導入時の初期費用、月額の利用料、1通あたりの送信費用などがあり、1通の送信費用は15円前後のことが多いです。

ホームページに料金を掲載している企業もありますが、料金を明示していない企業のほうが大多数です。

導入前に問合せをして調べる必要があります。

問い合わせをスムーズに進めるために、

どんな目的で送信するか

どの程度の送信が毎月発生するのか

を事前に考えておくほうが良いでしょう。

【3】必要な機能はそろっていますか?機能をチェック

利用用途に合わせた機能があるかを確認しましょう。

導入した後に必要な機能がないことが判明、使い勝手が悪く作業に多くの時間がかかるなどとなっては、 時間とお金を無駄にしただけになってしまいます。

利用シーンをイメージして、どんな機能があると便利か事前に確認しておきましょう。

機能の例をあげます。

予約送信ができるか。指定した時間に自動送信できると非常に便利です。

予約の確認で〇日前に連絡することが決まっている場合は、予約を受けた時点で送信をセットしておくと連絡忘れもおこりません。

送る内容が決まっている場合は、テンプレート機能があると便利です。

複数の店舗がある場合、各店舗ごとにお知らせ内容や送信タイミングも変わってきます。

店舗ごとに管理画面を分けられた方が運用がしやすくなります。

CSVによる差し込み送信が可能か

前日の予約確認のSMSを30通送るとします。

予約時間が異なるため、1通ずつ作成して送るという作業を30回繰り返す…面倒ですね!

そんな時は、SMS本文内に顧客の名前や予約日時などを差し込んで一斉送信できる機能があると1度の送信で済みます。

上記以外にも、

送信元の番号を自社の電話番号に変更できる機能

双方向機能で、顧客からの返信を受け付ける機能

誘導先Webページを作成できる機能(クーポン配布やテキストだけでは案内できない場合に便利)

長文のSMSを送信できる機能

など事業者ごとに提供している機能に違いがあるため、どんな機能があると、運用が楽になるかを考えておくとサービス選定もしやすくなります。

【4】導入時、導入後のサポートがあるか?

操作方法がわからない、サービス障害が起こった場合など迅速に対応してくれると助かりますよね。

こちらは業者によって体制が違うため、問い合わせの手段(メール、電話)がどうなっているのかを確認しましょう。

メールのやり取りでは時間がかかってしまうので、急ぎの場合は電話でも対応してもらえる業者のほうが安心です。

また、導入時のサポート(操作指導など)もしっかりしてもらえれば、スムーズに導入、運用を開始できます。

サポートが手厚いという部分も確認しておきたいポイントです。

まとめ

SMS送信サービスの事業者は多くありますが、それぞれ特徴や機能が異なる部分があります。

料金などの安さなどに目が行ってしまいがちですが、本当に必要な機能が備わっているのか、使いやすいサービスなのかと総合的にサービスを検討して自社にあったサービスを選びましょう。

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